PROGRAM
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スー・ヒーリー 『ON VIEW:Panorama』(世界初演)

オープニング・プログラム

『ON VIEW』シリーズは、振付家・映像作家のスー・ヒーリーと日本、香港、オーストラリアのダンサーとクリエイティブ・スタッフたちによる国際共同制作プロジェクトであり、ライブ・パフォーマンスと映像インスタレーションによるジャンルや文化の垣根を超えたマルチ・メディア作品です。
ダンサー自身と映像の中のダンサーとが交錯するこの作品により、「見ること」と「見られること」のダイナミクスについて、また取り巻く文化によってカラダはどんな影響を受けるのかという問いに取り組んできました。
そして今回の『ON VIEW:Panorama』では、ダンサーのポートレートと個人のアイデンティティーとの関係性のあくなき追求から、ダンスと映像をシームレスにつなぎ合わせました。それによりパフォーマンスするカラダが消えない痕跡をどう残すのかを明らかにしていきます。
スー・ヒーリー

  • 1.31 [fri] 19:00
  • 2.1 [sat] 14:00
  • 2.2 [sun] 14:00
@横浜赤レンガ倉庫1号館 3Fホール
  • 振付・演出・映像:スー・ヒーリー
  • 出演:浅井信好、湯浅永麻(日本)、ジョゼフ・リー、ムイ・チャック-イン(香港)、ナリーナ・ウェイト、ベンジャミン・ハンコック(オーストラリア)
  • 委嘱製作:愛知県芸術劇場、Freespace West Kowloon Cultural District(香港)
  • 共同製作:横浜赤レンガ倉庫1号館(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)
    Performance Space in association with Sue Healey(オーストラリア)
  • 協力:城崎国際アートセンター、名古屋学芸大学映像メディア学科
  • 協賛:一般財団法人セガサミー文化芸術財団
  • 助成:在日オーストラリア大使館、NSW GOVERNMENT、豪日交流基金、Australia Council for the Arts
スー・ヒーリー

スー・ヒーリー

シドニーに拠点を置く振付家、映像作家、インスタレーション・アーティスト。ギャラリー、劇場、スクリーンなど多様な空間や文脈において、異なる作品の形式や知覚のあり方を探るダンス作品を発表。フィッシャーズ・ゴースト・アート・アワード2019、第65回ブレーク賞(2018)、デジタル・ポートレート・アワード2017(ナショナル・ポートレート・ギャラリー、オーストラリア)のファイナリスト。オーストラリア・ダンス・アワードでこれまで映像/ニューメディア部門、インディペンデント・ダンス部門などで計6回の受賞を誇る。2018年には『ON VIEW: HONG KONG』で香港ダンスアワードのベスト・ビジュアル・デザイン賞を受賞。

浅井信好 Photo: Igarashi Junya

浅井信好

舞踏家・振付家。ストリートダンサーとして国内外のコンテストで優勝。SMAP、浜崎あゆみ、サカナクション等のバックダンサーや振付を担当。2005年~2011年まで山海塾に所属。2016年までパリを拠点に活動後、帰国。名古屋にダンスハウス黄金4422を設立。これまでに35カ国150都市以上で公演を行っている。

湯浅永麻 Photot: Tsuge Isao

湯浅永麻

<NDT>に11年間所属後フリーとなり、マッツ・エック版 『Juliet&Romeo』ジュリエット役、サシャ・ヴァルツ『Körper』 などにゲスト出演。 渡辺レイ、小㞍健太と<Opto>として活動、シディ・ラルビ・シェルカウイ率いる<EASTMAN>にも所属し出演多数。Kronos Quartet、ピアニスト 向井山朋子、能楽師 安田登、建築家 田根剛、ファッションデザイナー 廣川玉枝などとコラボ作品を発表。 2019年第13回日本ダンスフォーラム賞受賞。

ジョゼフ・リー Photo: Chou

ジョゼフ・リー

香港生まれ。17歳からダンスを始める。2015年にロンドン・コンテンポラリー・ダンス・スクール(The Place)で修士号を取得。脱構築的な手法を用い、ダンスやパフォーマンスそのものの本質に問いを投げかける。2017年には香港芸術発展賞(Hong Kong Arts Development Awards)で芸術新人賞を受賞。

ムイ・チャック-イン Photo: Leo Yu

ムイ・チャック-イン

香港の「ダンス・アンバサダー」として国際的に高い評価を受ける。独自の世界観に溢れる振付は、現代的でありながらも中国の伝統的な要素を取り入れる。さらなる高みを目指し続ける揺るぎない信念と情熱は香港のダンス・コミュニティーから高く評価され、これまで3度の香港ダンスアワード、香港ダンス・アライアンスから功労賞を受賞するなど受賞歴多数。

ナリーナ・ウェイト

ナリーナ・ウェイト

西オーストラリア・パフォーミングアーツ・アカデミー(WAAPA)で学士号(ダンス専攻)を取得。ニューサウスウェールズ大学(UNSW)で優等学位を取得し、現在は同大学の博士課程在籍。ダンス・アーティストとして、スー・ヒーリーが手掛けた全てのシリーズ作品『NICHE』、『IN TIME』、『THE CURIOSITIES』、『ON VIEW』(2013年〜)のほか、ハンス・ファン・デン・ブルック(SOIT)、ロザリンド・クリスプ、ダンス・ワークス、マリーナ・アブラモヴィッチの作品に出演。オーストラリア体育大学(ACPE)の講師を務める。

ベンジャミン・ハンコック

ベンジャミン・ハンコック

ダンサー、振付家。これまでルーシー・ゲリン、リー・サール、スー・ヒーリー、プルー・ラング、アントニー・ハミルトン、マーティン・デル・アモ、ナレル・ベンジャミン、メラニー・レーン、ギデオン・オバザネクなど、オーストラリアのダンスシーンを牽引する振付家の作品に参加。パフォーマーとしてミュージアム・オブ・オールド・アンド・ニュー・アート(MONA) 、プロスペクト3・ニューオーリンズ・ビエンナーレ、<チャンキー・ムーブ>、ビクトリア国立美術館、<Lucy Guerin Inc>などで作品を発表。ドラァグクイーン・キャバレー<YUMMY>のメンバーでもある。