PROGRAM
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ヤンナ・ヤロネン/ Collective Dope
『BEAT ‘I just wish to feel you’』

浅川奏瑛
『帰り道をなくして、この足』

  • 12.10 [Sat] 16:00
  • 12.11 [Sun] 16:00
@横浜にぎわい座 のげシャーレ

ヤンナ・ヤロネンJenna Jalonen

© Daniel Domolky

フィンランド出身のヤロネンは体操、バレエを学んだ後、欧州各地でコンテンポラリーのキャリアを積んだ振付家/ダンサー。現在はブダペストを拠点とし、ダンス・フェスティバルのプロデュースも手掛けている。
日本初演となる『BEAT ‘I just wish to feel you’』(2019)は、ヤロネンが自ら振付、出演、演出し、ルドルフ・ラバン賞、エアロウェーヴ・ベスト20に選ばれた注目作だ。剥き出しのステージに、シンプルなトレーニングウエアの女性と男性。そこから、息をのむほどフィジカルなダンスが展開する。床と空間のすべてを使い、互いに触れ、互いを感じ、振付の予定調和を排除して二つの身体は能動と受動、強さと弱さ、運動と静止のモーメントを行き来する。彼らの動きには、舞台上のサウンド・デザイナーがライブで伴い、ダンスと音楽の既存の関係性を問い直す。デジタル・コミュニケーションの対極にある、生身の身体をぶつけ合い、感情を交換するエモーショナルなデュエットだ。

『BEAT ‘I just wish to feel you’』

  • コンセプト・演出:Jenna Jalonen
  • 出演:Jenna Jalonen, Jonas Garrido Verwerft
  • 音楽:Adrian Newgent
  • 照明デザイン:Miklós Mervel
  • プロダクション・アシスタント:Kasza Polett
  • 海外公演担当:Bush Hartshorn

  • 提携:城崎国際アートセンター、Aerowaves

  • Production: SUB.LAB Event Productions
    Co-production: Straatrijk, Workshop Foundation
    Supporters: STUK House for Dance, Image & Sound, Life Long Burning, Ultima Vez, Stad Leuven, SÍN Arts Centre, Eva Duda Dance Company / Movein Studio, Cirk la Putyika / Jatka78, EMMI, Trafo House of Contemporary Arts

    The production is an official selection of Aerowaves twenty20 Spring Forward
    The performance received Rudolf Lában Prize of best contemporary dance performance in 2019

Co-funded by the European Union / Supported by EU-Japan Fest

ヤンナ・ヤロネン © Daniel Domolky

ヤンナ・ヤロネン Jenna Jalonen

フィンランド出身、現在はハンガリー拠点のダンサー/振付家/プロデューサー。体操とバレエを学び、2010年からフランス、ベルギー等で複数の振付家の作品に出演。アクロバット、ハウスダンス、フィジカルシアター等にも関心を抱き、2018年にはベアトリクス・シムコと共同制作した『Long time no see !』をアヴィニヨン・フェスティバル公式プログラムで上演。ブダペストでノラ・ホルヴァートと共同でコレクティヴ・ドープを設立、他領域のアーティストとのクリエーションを行うダンス作品を発表し、ダンス・フェスティバルのプロデュースも行う。
『BEAT』を含む三部作「I just wish to…」シリーズは、現代の社会とジェネレーションをテーマにし、身体の無意識と意識、強さと脆さを通してフィジカルな表現の極北を探求。2019年、2020年とエアロウェーヴ(欧州のダンスネットワーク)のベスト20作品に選ばれ、注目を集める。​

浅川奏瑛Asakawa Kanae

Photo:Tanaka Yoji

2021年12月、YDCコンペティションII(25歳以下部門)で最優秀新人賞を受けた浅川奏瑛の最新作。受賞した『O ku』は、第二次世界大戦の特攻という難しい主題を選びながらも、紙という平凡なオブジェに多様な意味を与えた舞台美術、劇的な照明の効果、台詞を語るかのように雄弁な身体を巧みに組み合わせてストーリーを紡いで観客を引き込み、静かな余韻を残すソロダンスだった。
​幼少から新体操を学び、大学から本格的にダンスに進んだ浅川の踊りは、新体操出身ならではの正確な動きと、硬質かつ軽やかな身体性が際立っている。この強い身体と、生命の儚さ、宿命付けられた死への怖れ、人間の有限性や生死の円環のテーマとのコントラストが、浅川の創作を独自なものにしている。「独自の死生観をもとに、現代社会の光と闇を描く」という浅川の新作は、自ら振付と美術デザインを担当し、出演する男女のトリオ作品。今、見ておきたい振付家のひとりだ。

『帰り道をなくして、この足』

  • 振付:浅川奏瑛
  • 出演:浅川奏瑛、伊藤奨、鈴木梨音
浅川奏瑛

浅川奏瑛

5歳から新体操を学び、尚美学園大学芸術情報学部舞台表現学科でコンテンポラリーダンスを学ぶ。新体操で培った鋭さと軽さ、正確なムーブメントを持つ強い身体性によって、生の儚さや存在の有限性といった独特の死生観に基づくテーマを詩的に発展させたストーリーをダンスで語る。作品のクリエーションでは振付以外に美術も手掛け、即興的に描いた絵からインスピレーションを得て作品を立ち上げる制作方法もとる。2021年に、横浜ダンスコレクション2021-DECのコンペティションII(25歳以下部門)において最優秀新人賞とアーキタンツ・サポート賞をダブル受賞。受賞作『O ku』では、戦争における生と死をテーマに選び、紙を使ったシンプルだが奥行きのある美術と劇的な照明の効果で、深い余韻のあるストーリーを語ることに成功した。