独学でアーバン・ダンス(ブレイク※、ポッピング※、ロッキング※)を学び、振付家・ダンサーとしてのキャリアをスタートしたチェイ・フラド。ブレイクダンサーとして活躍しており、Redbull BCJ One Spainを4度受賞、現在は<La Veronal and Roberto Olivan Co.>の一員である。『Ague』は、国際ダンスフェスティバル第22回MASDANZA(2017 年、スペイン)でのBest Performer Award 受賞作だ。自然のなかにある四大元素「水・土・火・風」をテーマに制作活動を行う彼の今作は、必要不可欠で最も純粋な物質である「水」にフォーカスをあて、変幻自在なさまを表現している。水に捧げられた動きから、その多様な性質を無限に感じさせる作品である。生命にとって不可欠な要素を、チェイの身体言語であるアーバン・ダンスの振付によって解釈した必見の作品。
※ブレイクダンス(breakin’)は、オールドスクール・ヒップホップに分類されるストリートダンスの一つ
※ポッピング(popping)は、オールドスクールに分類されるディスコダンス。名称の由来は筋肉を弾く(ポップ)こと。
※ロッキング(locking)とは錠を意味し、激しい動きから突然静止しポーズを取る(ロックする)スタイルが特徴。
チェイ・フラド『Agua』(日本初演)
チョン・チョルイン『Flight』
永野百合子『MONOLITH』(世界初演)
ダンスコネクション
- 2.2 [sat] 17:30
- 2.3 [sun] 17:30
海外のダンスフェスティバルとの連携による作品上演と、前回のコンペティションⅡ受賞者による公演です。
チェイ・フラド 『Agua』(日本初演)Chey Jurado
- 振付・出演:チェイ・フラド
- 制作:Rotativa Performing Arts
チェイ・フラド
独学でアーバン・ダンス(ブレイク、ポッピング、ロッキン)を学び、振付家・ダンサーとしてのキャリアをスタート。Red Bull BC One Spain(3回)、Best Show Battle of the Yearなど数々の大会で優勝。新たなスタイルの確立を目指し、コンテンポラリーダンスやサルサなどを学ぶ。チェイがもつダンスのボキャブラリー、多様性により、Rojas&Rodriguezなど振付家のサポートを務めるほか、自身のカンパニーを立ち上げ、活動している。
チョン・チョルイン 『Flight』Jeong Cheolin
2016年に〈Melancholy Dance Company〉を立ち上げ、国際的なカンパニー〈Bereishit Dance Company〉のダンサーとしても活躍するチョン・チョルイン。横浜ダンスコレクション2016でコンペティションI ファイナリストに選出されるなど、コンペティションやフェスティバルでの活動に多くの実績をもつ。HOTPOT東アジア・ダンスプラットフォーム※の第1回香港開催で上演した『Flight』は、タイトルとリンクした振付が印象的なデュオ作品だ。二人なら限界を超えて完璧なフライトに近づくことができる―。そんなメッセージが込められた振付には、成功と失敗を繰り返しながら目標にたどり着く人々の前向きな心の在りようが描かれている。
※東アジア3カ国においてダンスアーティストの育成と発信を目的に開催されるダンスフェスティバル、City Contemporary Dance Festival(中国・香港)、SIDance(韓国・ソウル)、横浜ダンスコレクション(日本・横浜)が連携・協働して創設したダンスプラットフォーム
- 振付:チョン・チョルイン
- 出演:チョン・ジュウ、チョン・チョルイン
- 協力:Arts Council Korea、
- SIDance(Seoul International Dance Festival)、HOTPOT East Asia Dance Platform 2017
チョン・チョルイン
振付家・ダンサー。ダンスカンパニーMelancholy Dance Companyを2016年に立ち上げと同時に国際的に活動するBereishit Dance Companyのダンサーとしても活躍。また様々なコンペティションやフェスティバルに参加するなど精力的に活動している。横浜ダンスコレクション2016 コンペティションIファイナリスト、Young Choreographer Creative Performance最優秀賞、Seoul Choreography FestivalでInternational Panel Prize、Jacobs Pillow Dance Festivalベストダンサー賞を受賞。
永野百合子 <妖精大図鑑>『MONOLITH』(世界初演)Nagano Yuriko
横浜ダンスコレクション2018 コンペティションⅡにて最優秀新人賞を受賞した、永野百合子。永野が率いる多摩美術大学卒の4人組ユニット<妖精大図鑑>は、ダンス、歌、コントなどのさまざまなシーンから構成された舞台作品を発表してきた。自身らの単独公演をはじめ、<ままごと>などのカンパニーへの出演や、テレビでの美術製作など、幅広いフィールドで活動している。永野が演出・振付を担う新作『MONOLITH』。そこから連想される事柄をヒントに、それは一体何なのかを導きだそうとする思考。答え合わせの無い、不可解で不快なクイズが展開する。
- 振付・構成・演出:永野百合子
- 脚本:飯塚うなぎ
- 出演:飯塚うなぎ、永野百合子 (以上、妖精大図鑑)、安部 萌、小林菜々、住玲衣奈、畑中 実(ミラクルパッションズ)、平山 犬(天ぷら銀河)
永野百合子
1992年生まれ。パフォーマンスユニット、<妖精大図鑑>主宰。クラシックバレエ・日本舞踊・ジャズダンスなどの舞踊表現を学ぶ。多摩美術大学卒業後、自身らの単独公演をはじめ、<ままごと>『あたらしい憲法のはなし』への出演(2015年)、<コンドルズ>主催『可能性の獣たち』(2017、2018年)参加。NHK Eテレでの美術製作など、幅広く活動している。「横浜ダンスコレクション2018」コンペティションⅡでは、最優秀新人賞を受賞。