知的かつ独創的なアプローチでハイブリッドなパフォーマンスの可能性を切り拓く、新進気鋭のアーティストユニットPremier Stratagèmeが、動画共有サイトYouTubeの映像を用いた話題作で待望の初来日。ヒューマンスケールの多様な映像が映し出されるノートパソコンをパフォーマーが巧みに操り、平凡な日常のあらゆるシチュエーションと独自の手法で語られるドラマとの境界が次第に曖昧となるその先には、眩惑させるようなハイブリッドな体験が待っている。
ジュゼッペ・キコ&
バルバラ・マティアヴィッチ
『FORECASTING』(日本初演)
田村興一郎
『MUTT』
ダンスクロス
- 2.14 [fri] 18:00
- 2.15 [sat] 16:00
- 2.16 [sun] 16:00
ジュゼッペ・キコ&バルバラ・マティアヴィッチGiuseppe Chico/Barbara Matijević
『FORECASTING』(日本初演)
- コンセプト:ジュゼッペ・キコ、バルバラ・マティアヴィッチ
- 出演:バルバラ・マティアヴィッチ
- 映像:ジュゼッペ・キコ
- テクニカル:ヴィクトール・クラスニック
- 制作:マリオン・ゴヴァン
バルバラ・マティアヴィッチ
1978年、クロアチア生まれ。ザグレブの芸術学部にて文学を学び、キリナ・クレモナが芸術監督を務める国際舞台芸術センターATHENA(ザグレブ)にてダンスを学ぶ。演出家ジョリス・ラコストの作品に出演。振付家ボリス・シャルマッツとのコラボレーションも行う。
ジュゼッペ・キコ
1974年、イタリア生まれ。古代言語を学ぶ。幼少よりカンパニーAbeliano劇場(バーリ)で演劇を学び、その後Kismet劇場(バーリ)で経験を積む。2000年より拠点をパリに移す。カンパニー〈Mille Plateaux Associés〉でパフォーマーとして活動。振付家ジョルジュ・アペや演出家ジョリス・ラコストとのコラボレーションも行う。2009年、カンパニー〈Premier Stratagème〉を二人で共同設立。
田村興一郎Tamura Koichiro
横浜ダンスコレクション2018コンペティションⅠで、若手振付家のための在日フランス大使館賞とシビウ国際演劇祭賞を受賞の翌年、フランスでのレジデンス中に創作して、その後も上演を重ねる度に更新を続けている作品。コンセプチュアルな構成をムーブメントに落とし込む独自の感性で高評を得る田村が、「都市」と「芸術」、そして対峙する間にある身体の存在と変容を提示する。Dance Box(神戸)のアソシエイト・カンパニーとして、また地域福祉型ダンスマネジメントを手掛けるなど、社会課題に正面から向き合って創作を繰り広げ、次代を担う振付家として将来を嘱望される振付家の一人である田村興一郎に世界のダンスコミュニティも注目する。
『MUTT』
- 振付・出演:田村興一郎
- 協力:フランス国立ダンスセンター(CND)「ダンスの天地」実行委員会
田村興一郎
振付作家、ダンスアーティスト、<DANCE PJ REVO>(NPO法人 DANCE BOX アソシエイト・カンパニー)主宰。横浜、神戸を拠点に活動。韓国やフランスで滞在制作、上演を手掛けるなど海外でも展開中。来年はロンドンとルーマニアで公演予定。
ダンス作家として緻密な構成力と空間設計、社会や既成概念を疑う姿勢が評価されている。 香港でダウン症のこどもにダンスを教えるなど、福祉とダンスを繋ぐ活動も行っている。独自開発した誰でも振付家になれるワークショップ「身体美術館」は国内外様々な場所で行い、市民参加型ダンスプログラムにも携わり、ダンスアーティストとして彩りのある活動を志している。