PROGRAM
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ダンコレマガジン


「ヨコハマダンスコレクション2023」のプログラムに、様々な角度から光を当てるWEBマガジン。
国内外で活躍するアーティストや研究者・批評家によるコラム、上演作品のレビューなどを順次公開します。

企画・編集:呉宮百合香

<記事一覧>

©︎ Laurent Philippe

重力という呪縛からの解放—ナセラ・ベラザとのクリエーションから

文:浅井 信好

かつてそのクリエーションに参加した浅井信好がまなざす、振付家ナセラ・ベラザの姿

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【関連プログラム】
ナセラ・ベラザ『L’Envol』(2023.12.16−17 @横浜にぎわい座 のげシャーレ)
ナセラ・ベラザ ワークショップ “Inhabiting the body / Transcending the body”(2023.12.14 @象の鼻テラス)

©︎ Sugawara Kota

振付をめぐるショートエッセイ

文:宮川 麻理子、宮下 寛司、吉田 駿太朗
コーディネート協力:藤田 一樹

6つの切り口から「振付の今」を考える、若手ダンス研究者によるショートエッセイ集。

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●「動き/踊りのあるところ」 #動き #踊り 
●「その足先を伸ばす前に」 #身体 #テクニック 
●「上演における振付的関係――観客の経験という契機」 #観客 #関係性 
●「“Choreographies for you”——美術館における振付」 #美術館 #空間 
●「振付のフィールドとその概念の広がり、生態学的な振付へ」 #劇場外 #自然 
●「AIとダンスの融合——振付の創造性」 #AI #テクノロジー 

©︎ Yoshida Shuntaro

身体と自然への振付、共鳴するダンス—環境パフォーマンスの視点から

文:吉田 駿太朗

YDC2023のテーマ「現象を見る—自然と身体—」に応答し、未来の振付を想像する。

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©︎ Sugawara Kota

「ダンスとはなにか」を問う場であり続けるために

文:藤田 一樹

YDC2023「受賞者公演」で上演されたChoi x Kang Project『A Complementary Set_Disappearing with an Impact』とワン・ユーグァン『Beings』のレビュー。

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【関連プログラム】
「受賞者公演」(2023.12.05−06 @横浜赤レンガ倉庫1号館 3Fホール)
「コンペティションⅠ」(2023.12.02−03 @横浜赤レンガ倉庫1号館 3Fホール)
「コンペティションⅡ 新人振付家部門」(2023.11.30−12.01 @横浜にぎわい座 のげシャーレ)

©︎ Maegawa Toshiyuki

今の身体から、輪郭線をぼかし、拡張していく

文:宮川 麻理子

YDC2023「ダンスコネクション」で上演された宮悠介『架空生物の鳴き真似(Alien Blues)』の稽古場レポート+レビュー。

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【関連プログラム】
「ダンスコネクション」(2023.12.12−13 @横浜にぎわい座 のげシャーレ)

©︎ Sugawara Kota

制御と解放—中川絢音〈水中めがね∞〉『にほンダてだっテ』

文:堀切 克洋

YDC2023「ダンスクロス」で上演された中川絢音〈水中めがね∞〉『Anchor』『my choice, my body,』のレビュー

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【関連プログラム】
「ダンスクロス:中川絢音 <水中めがね∞>『にほンダてだッテ』」(2023.12.08−09 @横浜にぎわい座 のげシャーレ)

©︎ Ohno Ryusuke

出会い、迷い、豊けき闇へ—柴田美和『Victorious Cupid』

文:堀切 克洋

YDC2023「ダンスクロス」で上演された柴田美和『Victorious Cupid』のレビュー

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【関連プログラム】
「ダンスクロス:柴田美和『Victorious Cupid』」(2023.12.04−05 @横浜にぎわい座 のげシャーレ)

©︎ Maegawa Toshiyuki

無名を夢想する

文:ハラサオリ

複数都市を行き来して活動してきたハラサオリが、YDC2023の鑑賞体験から綴ったエッセイ

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【関連プログラム】
「受賞者公演:Choi x Kang Project『A Complementary Set_Disappearing with an Impact』」(2023.12.05−06 @横浜赤レンガ倉庫1号館 3Fホール)
「ダンスコネクション:宮悠介『架空生物の鳴き真似(Alien Blues)』」(2023.12.12−13 @横浜にぎわい座 のげシャーレ)

<執筆者>

浅井 信好 Asai Nobuyoshi

月灯りの移動劇場 / ダンスハウス黄金4422 主宰

ストリートダンサーとしてSMAP、浜崎あゆみ、サカナクション等のバックダンサーや振付を担当。2005年〜2011年山海塾に所属。2010年〜2011年文化庁在外研修員としてバットシェバ舞踊団に派遣。2012年〜2016年までパリを拠点にCie PIERRE MIROIRの芸術監督として活動後、帰国。現在、月灯りの移動劇場とダンスハウス黄金4422を主宰。これまでに35カ国150都市以上で公演を行っている。名古屋芸術大学舞台芸術領域専任講師。

©︎ Mana Hiraki

ハラサオリ Hala Saori

1988年東京生まれ。美術家、振付家、ダンサー。「環境と身体」をテーマに、自らの身体、光、音、テキスト、ドローイングなど多様なメディアを用いた上演型作品を制作する。約10年に渡るベルリン滞在を経て、2023年より東京、横浜、神戸、京都など国内各都市で活動を行う。2015年東京芸術大学デザイン科修了。2018年ベルリン芸術大学舞踊科修了。

藤田 一樹 Fujita Kazuki

演劇を学んだ後、2015 年に渡仏。パリ地⽅⾳楽院(CRR)、アンジェ国⽴現代舞踊センター(CNDC)を経て、パリ第 8 ⼤学で修⼠号を取得し、モンペリエ国⽴振付センター(ICI-CCN)のMaster Exerceで研究活動を⾏う。⾔葉を⾝振りに、⾝振りを⾔葉に翻訳するプロセスに関⼼を持ち、「誤解」が創造と変容の源となる振付実践を探求する。ソロ作品を発表するほか、キム・キド、⾼⽥冬彦、花岡美緒、アナ・リタ・テオドロ、リヴァー・リンらの創作活動に携わる。

堀切 克洋 Horikiri Katsuhiro

1983年福島市生まれ。舞台批評家・俳人。単訳にマイリス・ベスリー『ベケット氏の最期の時間』(早川書房、2021年)、共訳に、ルック・ファン・デン・ドリース『ヤン・ファーブルの世界』(論創社、2010年)、パルカル・キニャール『ダンスの起源』(水声社、2021年)、アンヌ・ユベルスフェルト『ポール・クローデル』(水声社、2022年)など。2023年4月より武蔵野大学教授。

宮川 麻理子 Miyagawa Mariko

ダンス研究者。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻(表象文化論)博士課程単位取得満期退学。博士(学術)。現在、立教大学現代心理学部映像身体学科助教(任期付)、早稲田大学演劇博物館招聘研究員。大野一雄を中心に、舞踏とコンテンポラリーダンスを研究。共著にThe Routledge Companion to Butoh Performance (2019)。研究活動のかたわら、劇評を『シアターアーツ』『ダンスワーク』『artissue』『Real Tokyo』等に寄稿。また、ドラマトゥルクおよび俳優として、鮭スペアレほか演劇やダンスの公演にかかわる。

宮下 寛司 Miyashita Kanji

慶應義塾大学文学部・多摩美術大学演劇舞踊デザイン学科等非常勤講師。慶應義塾大学大学院後期博士課程単位取得退学。専門は日欧の現代舞踊およびパフォーマンス。現在はドイツ語圏における舞踊学や演劇学の知見をもとに、現代舞踊およびパフォーマンスにおける「主体化」についての博士論文完成に向けて執筆中。

©︎ Maeno Maharu

吉田 駿太朗 Yoshida Shuntaro

日本学術振興会特別研究員(PD) / 早稲田大学スポーツ科学学術院次席研究員
1989年宮城県生まれ。主に現代ダンス研究をしながら、ダンサー、振付家、研究者として活動。パリ第8大学(芸術学)、東京芸術大学(音楽学)で修士号を取得した後、日本学術振興会特別研究員、ニューヨーク大学招聘研究員を経て、東京芸術大学で博士号(学術)を取得。現在はベルリン芸術大学ベルリン芸術科学高等研究センター (BAS)に所属し、参加型の振付実践、AIの振付、生物・無生物の振付など論文・論考を寄稿。分野の垣根を越えた実践と理論への架け橋になるべく、Chōri Dance(調理/조리)やMapped to the Closest Addressの芸術活動、書評誌 Tokyo Academic Review of Books(TARB)の運営・企画などに携わる。