1997年生まれの若きダンサー/振付家、ジョルジュ・ラバットの振付第一作。2022年の発表後すぐに注目を集め、フランス国内外の劇場やフェスティバルで上演されている。作品は振付家自身が出演するソロだが、等身大の人形とのデュエットでもある。二つの身体はコントロールされた動きで静かに対話を続け、友人、恋人、親子、主従等のさまざまな関係性を暗示する。ザッハー=マゾッホ(マゾシスムの語源となった19世紀オーストリアの作家)の著作にインスピレーションを得たというダンスは、自己と他者という最小の関係性から生まれる多様なエネルギーを、欲望の交換を、権力の構造を提示し、自己の同一性を問う。
PROGRAM
4
ジョルジュ・ラバット『SELF/UNNAMED』
ダンスクロス
- 12.02 [Mon] 19:30
- 12.03 [Tue] 19:30
@横浜にぎわい座 のげシャーレ
ジョルジュ・ラバットGeorges Labbat
© David Leborgne
『SELF/UNNAMED』
- アーティスティック・アドバイザー: ソレーヌ・ヴァシュテール、ネモ・フルーレ、ジョルジュ・シズロン
- ライティングデザイン: アリス・パンジラ
- 舞台監督・照明: メリサンドル・アルベール
- サウンドデザイン・音響: ポール・JF・フルリ
- 写真・ビデオ: ポール・JF・フルリ
- 製作マネージメント: マルゴー・ロワ
- アドミニストレーション: ヨレーヌ・フルーレ
- 主催: 横浜赤レンガ倉庫1号館[公益財団法人横浜市芸術文化振興財団]、ダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペル、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ
© Fabrice Malard
ジョルジュ・ラバット
1997年生まれのダンスアーティスト、振付家。ダンスをパリのコンセルヴァトワール、ブリュッセルのP.A.R.T.S.で学んだ後、2017年からジゼル・ヴィエンヌ『クラウド』はじめボリス・シャルマッツ、アンヌ・イムホフ、ジェラール&ケリー等の作品にパフォーマーとして参加。2019年にはソレーヌ・ヴァシュター、ネモ・フルレと共同で身体の探求とパフォーマンス創作のプラットフォーム「Bleu Printemps」を立ち上げ、活動を展開する。テキストや文学とムーヴメントの関係を問う振付作品を創作し、一方で造形美術にも関心を抱く。2022年には振付の第一作となる自演のソロ『Self/Unnamed』を発表し、フランス国内外の劇場、フェスティバルで上演され注目を集める。