捩子ぴじんは現代社会の構造や、社会と身体との関係性を驚きとユーモアに満ちたダンスにして提示する。『ストリーム』は、コロナ禍における時間感覚の変容をテーマとする三部作、neji&co.コロナリポート『Sign』『Cue』『Out』のスピンオフとして2023年に初演された。捩子の力の抜けたモノローグとダンスが、突如変貌した2020年以降の世界と生活をパラレルに綴っていく。感染症が拡大して無人化した街、生活のためのごみ収集の仕事、そして子の誕生…。シンプルな言葉と緩やかなムーヴメントは、日常と非日常、現実と非現実のあわいを波のようにたゆたいつつ詩的な次元へ向かい、普遍的な境地へ至る。
PROGRAM
12
HOTPOT. Yokohama
捩子ぴじん『ストリーム』
第6回 HOTPOT 東アジア・ダンスプラットフォーム
- 12.13 [Fri] 17:00
- 12.14 [Sat] 11:00
- 12.14 [Sat] 14:30
- 12.15 [Sun] 11:00
@横浜赤レンガ倉庫1号館 2Fスペース
捩子ぴじんNeji Pijin
© Tomo Wakita (Spica)
『ストリーム』
- 振付、演出、コンセプト、テキスト: 捩子ぴじん
- 舞台監督、照明: 脇田 友(スピカ)
- 音響: mizutama
- 英語翻訳(字幕): 辻井美穂
- 字幕オペレーター、英語翻訳(ノート*1~10): ドラゴンワサビポテト
- 製作: neji&co.
© Kai Maetani
捩子ぴじん
ダンサー・振付家・neji&co.主宰。麿赤兒の主宰する舞踏カンパニー・大駱駝艦に2000年から2004年まで所属し、2006年には日仏共同制作ジョセフ・ナジ振付『遊*ASOBU』にダンサーとして出演。退団後、身体の物質性と社会との関係に注目したソロやグループ作品を発表し、2011年には『syzygy』で横浜ダンスコレクションEX 審査員賞、『モチベーション代行』でフェスティバル/トーキョー公募プログラムF/T アワードを受賞する。2020年にカンパニーneji&co.(ねじあんどこー)を 立ち上げ、京都を拠点に活動している。現代社会と向き合うパフォーマンスに並び、アジアンアーツシアターが企画したOur Masters 土方巽 <방언/glossolalia>のキュレーターも務める。THEATRE E9 KYOTO第2期アソシエイトアーティスト。セゾン文化財団セゾンフェローⅡ。
-
第6回 HOTPOT 東アジア・ダンスプラットフォーム
ダンスのつくり手をサポートする東アジアの3つのフェスティバル、City Contemporary Dance Festival(香港)、SIDance(ソウル)、ヨコハマダンスコレクションが協働して2017年から展開する「HOTPOT」の6回目の開催。東アジアを拠点に活躍する11組の振付家が作品上演やプレゼンテーションを行い、国内外のプログラマーとの対話・交流プログラムに参加します。
主催:ヨコハマダンスコレクション、City Contemporary Dance Festival、SIDance
共催:YPAM(横浜国際舞台芸術ミーティング実行委員会)