世界各地を訪れ、その国の神話、土着的な信仰や儀礼などのイメージをダンスに取り入れ、肉体と精神の相克をダンスのなかに映し出してきたダミアン・ジャレと、様々な素材や技法を駆使し、イメージと物質性を両立させながら、有機的な世界観を彫刻やインスタレーションで表現してきた名和晃平。 二人は、生と死、大地と生命の循環、その全てのバックグラウンドとなる「Vessel」(器|船)を本作の基本概念と位置づけ、様々な形態に至る物性の幅を有する舞台美術と、動的に「態」を変え続けるダンサーの肉体との融合に挑む。
PROGRAM
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ダミアン・ジャレ | 名和晃平 『VESSEL yokohama』
Dance Cross ダンスクロス
© Yoshikazu Inoue
Damien Jalet |Kohei Nawa, VESSEL 2016 Rohm Theater
Damien Jalet |Kohei Nawa, VESSEL 2016 Rohm Theater
- 1.26 [thu] 19:30
- 1.27 [fri] 19:30
- 1.28 [sat] 16:00
- 1.29 [sun] 16:00
@横浜赤レンガ倉庫1号館 3FホールYokohama Red Brick Warehouse No.1 3rd floor hall
ダミアン・ジャレ Damien Jalet
振付家・ダンサー | Choreographer and dancer
ダンスをはじめ、彫刻家のアントニー・ゴームリーやミュージシャン、振付師、映画監督、デザイナーらと作品の合同制作をするほか、オペラや音楽ビデオの振付を手がけ、その活動は多岐にわたる。2013 年パリ国立オペラにおいて、シディ・ラルビ・シェルカウイ、マリーナ・アブラモヴィックと共同創作した『Boléro』を初演、芸術文化勲章シュヴァリエ章を受章し好評を得た。近作として、ジム・ホッジズらとコラボレーションした『THR(O)UGH』(2015)、『BABEL 7.16』(2016,「 アヴィニョン演劇祭 2016」) などがある。2017 年には、イギリスのナショナル・ユース・ダンス・カンパニーのアーティスティックディレクターに任命されている。
名和晃平 Nawa Kohei
彫刻家 | Sculptor
1975 年大阪府生まれ。京都を拠点に活動。京都造形芸術大学大学院芸術研究科教授。1998 年京都市立芸術大学美術学部美術科彫刻専攻を卒業。2000 年同大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。2003 年同大学大学院美術研究科博士課程彫刻専攻修了。2011 年東京都現代美術館で個展「名和晃平‐シンセシス」開催。ビーズやプリズム、発泡ポリウレタン、シリコーンオイルなどの現代的な素材を用いて、造形の新たな可能性を切り拓く。2009 年より京都にて、建築家、デザイナーなどのクリエイターと、横断的な創造活動を行うプラットフォーム「SANDWICH」のディレクターをつとめる。