「コンテンポラリーダンス」への批評的距離と巧みな構成、それでいてユーモアも忘れない下村唯が、世界でコロナウイルスが猛威をふるい、ストレスや意見の違いが表面化し、分断や差別、ヘイトがネットでも実社会でも横行している今、「声」をテーマに新作を発表する。
SNSで誰もが自分の意見や価値観を手軽に公開することができる現在、声は、とても強い力を手に入れ、みんな、声を先頭にして、声を武器に、声を盾に、声に従って走っている。
横浜ダンスコレクション2019で審査員賞を受賞した『亡命入門:夢ノ国』に続く、「亡命入門」シリーズ第2弾として、分断や差別等の社会問題にフォーカスする。
PROGRAM
3
下村 唯 『亡命入門:声ノ国』(世界初演)
受賞者公演
YDC2019 『亡命入門:夢ノ国』 Photo:Tsukada Yoichi
- 2.10 [wed] 15:00
- 2.11 [thu] 15:00
@横浜赤レンガ倉庫1号館 3Fホール
下村 唯
山口県出身。「すべての人と人が共生するための器としてのダンス」を掲げ活動。ダンス(時には演劇的手法)を使い、身近にある差別や分断などの社会問題に対する自明性を浮き彫りにする。 劇場など限定空間でしか生まれない「人と人のつながり」を作品の重要な構成要素とし、観客との対話をそのまま作品に取り込む「ダンスコミュニケーション作品」を展開。受け手や場所が抱える問題を捉え作品を創作する。横浜ダンスコレクション2019 コンペティションI 審査員賞、ポロサス寄付基金Camping 2019賞受賞。