PROGRAM
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振付家のための構成力養成講座

今回新たなプログラムとして、ファシリテーターに北村明子を迎え、ベルギー拠点のアラン・プラテルと韓国拠点のキム・ジェドクをメンターに、再創作のための構成力養成講座を開催。参加者は、過去のコンペティションⅠ・Ⅱで受賞経験のある6名の振付家、浜田純平、敷地 理、下島礼紗、田村興一郎、伊東歌織、永野百合子が自らの作品と向き合い、振付の新たな語彙を導き、再創作について参加者全員で意見交換しながら思考するプログラム。ファシリテーターの北村明子は1994年にレニ・バッソを結成後世界的に活躍し、近年はアジア拠点のアーティストとの国際共同制作プロジェクトを精力的に展開。世界中の観客を魅了して止まない作品の本質、創作姿勢、複眼的な視点等を提示する他、アラン・プラテル、キム・ジェドクによるレクチャーやワークショップなどを行い、さらに各振付家は自身の過去上演作を再創作し、後半の2日間にワークインプログレスとして上演する。

  • 2.14 [sun] – 2.21 [sun]
@急な坂スタジオ、横浜赤レンガ倉庫1号館

<ワークインプログレス>

  • 2.20 [sat] 17:00 下島礼紗、浜田純平、敷地 理
  • 2.21 [sun] 17:00 伊東歌織、永野百合子、田村興一郎
@横浜赤レンガ倉庫1号館 3Fホール

2.20 [sat]

下島礼紗『オムツを脱いだサル』 Photo Sato Mizuki

下島礼紗『オムツを脱いだサル』
(YDC2017最優秀新人賞、タッチポイント・アート・ファウンデーション賞 受賞作『オムツをはいたサル』)

1992年、鹿児島県出身。7歳からよさこい踊りを中心に活動。桜美林大学にてコンテンポラリーダンスを木佐貫邦子に師事。2013年にダンスカンパニー〈ケダゴロ〉を結成し、全作品の振付・演出を行なっている。「ダンス」とは「世の中を探る為の手法」である。という理念の元、作品創作を通して、人と出会い・世の中を学び・自らの考えを生むことを目的に活動。代表作『オムツをはいたサル』『sky』は、横浜ダンスコレクションで初演後、国内外多数のフェスティバルで上演。
第8回エルスール財団 コンテンポラリーダンス部門 新人賞 受賞

浜田純平『Esrever』 Photo_HARU GRAPHIC

浜田純平『Esrever』
(YDC2016 若手振付家のための在日フランス大使館賞 受賞作『Convey』)

北海道出身 北海道大学工学部卒業 Organ Works所属
9歳からダンスタジオマインドにおいてジャズ、ヒップホップ、コンテンポラリーなど様々なジャンルを学び、舞台公演に多数出演。
大学から本格的に作品を創作し、大学のコンペティション「富山ART.M」では4年連続受賞。
2015年ソウル国際振付フェスティバルで作品『どみの』、2016年New Dance for Asia – NDA International Festival(ソウル開催)で作品『Convey』が本選に選出される。
演劇では、2019年『常陸坊海尊』、2020年『イヌビト』に出演。
北海道では、自主公演並びに小中学生のダンス指導も行っている。

敷地理 『JUICY』

敷地理 『Juicy』
(YDC2020若手振付家のための在日フランス大使館賞 受賞作『happy ice-cream』 )

振付家・ダンサー。東京藝術大学大学院修士課程修了。
全体を見る為にxを極限まで飛ばす。同様に臨界状態でクリアになる身体を敢えて曖昧にしようとする。その様な状況の中で、私達とそれを取り巻くものがより現実感を帯びて詩的になる時間を主題に制作を行う。主な作品発表に『happy ice-cream』(YDC2020 Comptetion Ⅰ)、『振動する固まり、ゆるんだ境界』(TPAM 2020 Fringe / 銀座蔦屋書店)、『blooming dots』(豊岡演劇祭2020フリンジ / CAF賞2020)など。

2.21 [sun]

伊東歌織 『枠』

伊東歌織 『Waku』
(YDC2016 コンペティションⅠ奨励賞 受賞作『四角形のゆううつ』)

ダンサー/振付家/東京デスロック所属
17年間東京を中心に舞台活動を行った後、2017年に兵庫県神河町へ移住し、暮らすこと・踊ることが循環するための環境を整えている。2019年、Seoul Dance Center Residency Artistとして、日韓共同制作『Body Corresponden~身体の往復書簡~』を発表。
2020年、映像作品『淵〜Depth』『三つの窓ー세 창』を発表した後、東京・韓国・兵庫の3拠点からCOVID-19以降の感覚を問うアーカイブプロジェクト『私のリズムはどこ?』

永野百合子 『三途の川までが3部構成の舞踊でした(仮)』 Photo_Takeshi Fukumoto

永野百合子 『彼岸の月』
(YDC2018 最優秀新人賞 受賞作『まぐろ』)

1992年生まれ。埼玉県出身。振付家、演出家、俳優。妖精大図鑑主宰。
日本舞踊、クラシックバレエ、ジャズダンス、神楽舞など、複数の舞踊を学ぶ。日舞と洋舞を行き来する身体性から生まれる振付が特徴的。
2012年に多摩美術大学の同期と舞台創作ユニット「妖精大図鑑」を結成。
ダンスを軸に歌やコント、アニメーションを織り交ぜた、ジャンルフリーな作風。単独公演やダンスフェスへの参加、映像作品の創作などを行っており、
その他、外部作品への振付、衣裳、ヘアメイク、小道具製作など幅広く活動している。和菓子が好き。

田村興一郎 『goes』

田村興一郎 『goes』
(YDC2015コンペティションⅡ奨励賞 受賞作『ハゲワシと少女』 )
(YDC2016最優秀新人賞 受賞作『飼育員』 )
(YDC2018若手振付家のための在日フランス大使館賞、シビウ国際演劇祭賞 受賞作『F/BRIDGE』 )

振付作家・ダンスアーティスト。京都でのダンス活動を経て、現在は横浜を拠点に活動。国外では韓国・フランスで現地アーティストとのクリエーション・上演を手掛け、香港・ルーマニア・ロンドンでは各国フェスティバルに招聘アーティストとして参加。観るものと対峙するような身体強度のあるダンスは“ミニマルハードコア”と呼ばれている。また社会や既成概念に囚われない作家性に評価を得ている。セゾン文化財団セゾンフェローⅠ。ダンスを通じたこども育成事業や「誰でも振付家になれる身体美術館」などの事業開発も行い、彩りのあるダンス活動を目指している。