PROGRAM
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青空ダンス オンライン『The sky is dancing』

ヨコハマダンスコレクションの人気プログラム「青空ダンス」。昨年に続いて、国内外各地に拠点を置いて活動するダンスアーティスト4組が、それぞれの青空の下でダンスを繰り広げるオンラインプログラムです。プログラム・コーディネーターは、宮崎を拠点に世界各地で活躍するダンスカンパニー「んまつーポス」。ダンスで繋がり、ダンスを通じて各地の空気をお届けします。
YOUTUBEチャンネル「Yokohama Dance Collection」にて2022.12.1配信開始。

  • プログラム・コーディネーター:んまつーポス+高橋るみ子(宮崎大学客員教授)
  • 編集:宗彩乃(michipro)
  • 参加アーティスト:んまつーポス(宮崎県宮崎市)、長内裕美(フランスvallon-pont-d’Arc)、川村美紀子(神奈川県鎌倉市)、宝栄美希(石川県能美市)

んまつーポスからのメッセージ

ようやく県外の活動が戻り、機上から空を見下ろす時間が増えた。宮崎空港に降り立って、真っ先に、広くて遮るモノがない空を見上げると習慣も戻った。撮影の前日の朝、対馬(長崎県)から飛行機を乗り継いで、久しぶりに日中の宮崎空港に降り立った。そして見上げた空は真っ青。明日も快晴!実は、宮崎県は、年間の快晴日数は全国第2位の52.7日。日照時間も、全国第3位の2116時間。今回の僕らの会場はHAKKOひなたRORO船。甲板に寝転んで目をつむったら、青空の中で長内さんや宝栄さん、川村さんが踊っていて。見えたのは、去年の青空ダンスの残像。青空ダンス オンライン『The sky is dancing』をお楽しみください。

んまつーポス Photo:ryoichi kojima

んまつーポス

2006年、「んまつーポス」(Namstrops)結成。逆さにこだわったダンスカンパニー。「逆さから物事を考えることで新たな価値を創造する」実践的研究を展開。だからカンパニーの名前もスポーツマンの逆さ読み。これまでにアジアの国・都市はもとよりアメリカ、エストニア、ルーマニア、ドイツ、クロアチア等(15カ国40都市)で作品を上演。また国内では、東京都美術館や猪熊弦一郎現代美術館MIMOCAなど全国各地の現代美術館に「体育」(からだを育む思想)を展示するという、本カンパニーならではの実験的上演活動を展開中。これらアートによる「誰一人取り残さない世界」(SDGs)の実現を図る活動の再現性が評価され、「KIDS DESIGN AWARD」6年連続受賞。また、“公立ではない公共”のコンテンポラリーダンス専用劇場の可能性を拓くことを目的に、2019年3月に、日中は保育園の子どもたちの体育館、週末と夜はコンテンポラリーダンスを上演する劇場という二つの機能をもつ「透明体育館きらきら/国際こども・せいねん劇場みやざき」(CandYシアター)を宮崎市内にオープン。
http://www.odosupo.com

長内裕美

長内裕美

2010年横浜ダンスコレクションRにてフランス大使館賞、MASDANZA-EU賞を受賞し、フランスのパリとアンジェ国立振付センターにてレジデンス、作品制作・発表。
平成24年度文化庁新進芸術家制度を受け、ハンガリーのブダペストにて1年間Ferenc Fehérの元で研修、ハンガリー国内にてツアーを行う。
平成27年度ポーラ美術振興財団研修員、ベルギーのダンスカンパニーfieldworksにて研修。観客とパフォーマーの境界を曖昧にした観客参加型の作品「Hidden Sense」を制作・発表。
以降6年間ブリュッセルを拠点に自身のプロジェクトを行い、またダンサーとしても活動をする。2019年の出産を機に、自然と近い生活に必然性を感じ、2021年10月に南フランスのVallon-Pont-d’Arcに移住する。その後フランスにて、Festival d’aix-en-provence の OPERA に出演、その他”BaOmen compagnie”、ミュージシャンとのコラボレーション”Nadia Ratsimandresy & Cècile Thévenot”とのクリエーションを始める。
これまでの人とのつながり、これからの新しい出会いに期待して、「何が私の、そして他者の感覚を変えることができるのか」という問いのもとに、ジャンル・国籍を超えたアーティストたちと刺激されあいながら、これからも身体表現を続けていきたい。
https://yumiosanai.art/

川村美紀子 Photo:Etsuko Suzuki

川村美紀子

1990年生まれ。16歳からダンスを始め、2011年より国内外で作品上演を重ねている。「どこからかの惑星から落下してきたようなダンス界のアンファン・テリブル」(Dance New Air 2014/石井達朗氏)とも紹介されるその活動は、劇場にとどまらず屋外やライブイベントでのパフォーマンス、映像・音楽制作、アクセサリー製作など多彩に展開。日本女子体育大学 舞踊学専攻卒。2013-16年度(公財)セゾン文化財団ジュニア・フェロー。2014年初演『インナーマミー』で、トヨタ コレオグラフィーアワード 2014「次代を担う振付家賞」及び「オーディエンス賞」、横浜ダンスコレクションEX2015「審査員賞」及び「若手振付家のための在日フランス大使館賞」受賞後、渡仏。フランス国立ダンスセンター・CCN/Rを拠点にパリ、リヨン、グルノーブル、マルセイユ、ル・アーブルにて半年間のレジデンスを行い「地獄に咲く花 (LA FLEUR ÉCLÔT EN ENFER)」を発表。身体の衝動を大切に活動を展開している。
http://kawamuramikiko.com

宝栄美希 Photo:NOD 野田啓

宝栄美希

ダンサー/振付家/能美市観光大使
石川県能美市出身、2歳よりモダンバレエを習う。日本女子体育大学卒業。在学中よりダンサーとして様々な振付家の作品に出演し、学外での公演および国外ツアーなどで経験を積む。2007年よりダンス作品の制作活動を始め、2008年横浜ダンスコンペティションで受賞後、振付家としても活動を始める。ラバンセンター(英) 在学中はイギリス・ドイツ・ベルギーなどでプロジェクトに参加し、コンテンポラリーダンスやフィジカルシアター、パフォーミングアーツの舞台に出演。2010 年より東京に拠点を置きながらダンサー兼振付家として活動。国内地方都市でのフェスティバルにも多く参加し、東北大震災以降は被災地復興支援事業にも積極的に参加。2014 年文化庁在外研修(ポルトガル) での経験をもとに地元石川県でのダンスフェスティバルを起案し、2015年より継続して事業を開催して来た。2016 年に石川県に拠点を移し、次世代の育成に取り組みながら、県外および海外でのプロジェクトへも積極的に参加。また地元でも市民を巻き込んだパフォーマンスや、障がい者とのダンス作品制作などに取り組んでいる。地元アーティストらと共同で制作したKageMaiは台湾に招聘された。2022年金沢泉鏡花フェスティバル戯曲大賞「水向茶碗」に俳優として出演。北陸ダンスフェスティバルディレクター、CI部長、能美市観光大使。2008年ダンコレ出場/審査員賞・MASDANZA賞受賞、2019年コンペティションⅠ本戦出場。
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