振付をめぐるショートエッセイ
— 6つの切り口から「振付の今」を考える —
2023.12.06
ヨコハマダンスコレクションの「コンペティション」は、振付家を対象としていますが、今日のダンスにおいて振付家の役割は極めて多様です。たとえば本年プログラムされているナセラ・ベラザは音響と照明のデザインを自身で手がけますし、梅田宏明も自らを「動態デザイナー」と称し、サウンドやビジュアルのプログラミングに至るまで一手に担います。また振付作品が発表される場も、いわゆる舞台上だけに留まりません。美術館の中、街の中、大自然の中、あるいはヴァーチャル空間の中——そしてそこには、必ずしもダンサーや「踊る身体」が存在するとも限らないのです。
「振付」の範囲は、現在どのような広がりを見せているのでしょうか。それは私たち観客の体験に、どのような変化をもたらしているのでしょうか。若手ダンス研究者3名が、「動き」「踊り」「テクニック」「観客」などいくつかのキーワードから、振付の今を切り取っていきます。
執筆:宮川麻理子、宮下寛司、吉田駿太朗
コーディネート協力: 藤田一樹
目次
・「動き/踊りのあるところ」(宮川麻理子) #動き #踊り
・「その足先を伸ばす前に」(宮川麻理子) #身体 #テクニック
・「上演における振付的関係 —— 観客の経験という契機」(宮下寛司) #観客 #関係性
・「“Choreographies for you” —— 美術館における振付」(宮下寛司) #美術館 #空間
・「振付のフィールドとその概念の広がり、生態学的な振付へ」(吉田駿太朗) #劇場外 #自然
・「AIとダンスの融合 —— 振付の創造性」(吉田駿太朗) #AI #テクノロジー
・「動き/踊りのあるところ」(宮川麻理子) #動き #踊り
・「その足先を伸ばす前に」(宮川麻理子) #身体 #テクニック
・「上演における振付的関係 —— 観客の経験という契機」(宮下寛司) #観客 #関係性
・「“Choreographies for you” —— 美術館における振付」(宮下寛司) #美術館 #空間
・「振付のフィールドとその概念の広がり、生態学的な振付へ」(吉田駿太朗) #劇場外 #自然
・「AIとダンスの融合 —— 振付の創造性」(吉田駿太朗) #AI #テクノロジー